作業工程2009
前回は紙にシャーペンでペン入れして、それを取り込んだものを線画として使いましたが、最近は全ての行程をデジタルで行うようになってしまいました。
そこで今回は「カンペキな彼女」単行本の表紙を描いたときの行程を例にフルデジタルでのカラー作画を説明をしていきたいと思います。

利点としては、画面反転などでバランスの確認などが容易なこと、ゴミ拾いが全くいらないことなどでしょうか。
反面、タブレットに慣れないと難しいでしょう。それにHDDがぶっ飛んでしまえば、線画も残りませんorz

前回と同様、この作業工程はある程度のお絵かきの知識とPC及びペイントツールソフト「SAI」が使えることが前提として記されています。わかりにくい場所などあれば、メルフォなどでお知らせいただければ、追加などしていきたいと思いますので、どんどんご意見ご感想お願いします!
  0.新規キャンパスを開く

「SAI」を起動し、新規キャンパスを開きます。
えーと今回は、正確な数字は覚えてませんが実はかなり大きかったんです。多分B4くらいあったと思う…。表紙では顔のどアップを使うんで、本当はその部分だけでも良かったんですが、「ついでに何かに使えるかもしれないので、バストアップくらいまで描いて下さい」と言われ、「う…PC持つかな…」とビクビクしつつ描いています。
レイヤーの上から二番目の黒い枠は、あの内側だけが表紙に使用される部分のスケールなんです。

解像度は印刷用なら350dpi、web用なら72dpi。
……まぁ、私はなんでもかんでも350でやっちゃってますが。
キャンパスのサイズ(mm、inchなどの実サイズ)は任意の大きさでどうぞ〜

  1.まずは下書き。

マーカー

ざざっと適当に描いては細かいところを修正の繰り返し。
下書きが上手くいけば全てに影響すると思うので、ここは丁寧にやるようにしています。
太い線でざっくり描いた後、段々細い線で細かいところを描き足していく感じ。

ツールは「マーカー」。設定は多分デフォルト。色は何となく赤を使ってるけど、青でもなんでも好きな色を使っちゃえば良いと思うよ!
最初はマーカーの黒で描いた後に、色を変更する(レイヤーオプションの「不透明度保護」にチェックを入れた後、任意の色で塗りつぶし)こともあります。
そのときの気分。 あと、見え易さ。

「マーカー」を使う理由は、鉛筆の描き味に似ているからとでも言いますか…重ねたり力を入れると濃い色になるところが下書きにちょうど良い様な気がして、使っています。
それに、個人的に色塗りの時に使わないツールなので、下書き用に設定を固定しておけるのも理由の一つです。
実際「筆」ツールで下書きしても構わないハズですが、こちらはペン入れなどに使うこともあるので、その設定をいじりたくないというのが大きいです。
「鉛筆」は線の強弱は出せても色の濃い薄いは調節出来ないから、下書きに使うとどの線が必要でどの線はいらないのかが分からなくなるし。
  2.ペン入れ。

クレヨン


下書きとは別の新規レイヤーを用意して、これにペン入れします。

最近は「クレヨン」がお気に入りなので、これを使うことが多いです。
なんとなく鉛筆っぽいざらざらした線が描けるような気がして。別に鉛筆っぽくある必要ないんだけど。
あるいは、「筆」を使うことも多いです。
大体ペン入れはこのどちらかを使っています。

多分ここが一番丁寧にやらないといけないところ。
(あれっ、上でも同じ事言った気がするよ!)
  3.ペン入れ完了。

一旦主線を入れて…

その後、細い線を必要なところに。


基本的にカラーのペン入れはあまりうるさくならない程度にした方が良いんじゃないかなーと個人的には考えてます。
と、思ってても私の悪い癖で、気がついたらうるさい線がごちゃごちゃ入ってたりすることも多々あるんですけどね…。

なんとなく気が変わったので口をいじって表情を変えてみた。
(が、後ほど編集さんから「元が良い」と言われて戻したり…なにやってんだ)
画面では見えないけど、胸の下あたりまでは描いてあります。
ココまででペン入れまで完了。
後は前回とほぼ同じ…ハズです。
いよいよ色塗りに突入ー!
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